【時事】Youtubeライブのゲーム配信一覧はどこに行った?【2018年12月】

サムネイル:ノートPCとYoutube

私にとって、Youtubeは手放せないWebサービスです。
高画質で接続数に制限がなく、観たい放送を自分で選ぶことができる点が、テレビや類似サービスよりも勝っています。

私は作業中に人の声(適度なノイズ)を聞いていたいので、ゲーム配信を渡り歩いて過ごしていました。
ところが、ゲーム配信の一覧(プレイリスト)が12月の初めに消えてしまい、不便に感じています。

我慢できず、消えた理由やプレイリストの代わりになるものを探してみました。

何が起きたか

ライブチャンネルのゲームカテゴリー・プレイリストが消滅

これに気づいたのは、2018年の12月頭のことです。
サイドバーに登録したハズの「ゲーム実況」プレイリストが消えていました。
また、プレイリストとつながっていたライブチャンネル内のゲームカテゴリーも消えてしまいました。

プレイリストに不具合が生じたことは、過去にもありました。
名前が変わったり、プレイリストの中身が空っぽになるなど。
私はそれを2,3回経験しました。

ライブチャンネルとは

挿絵:Youtubeの「ライブ」チャンネル

以前は、サイドバーに「チャンネル一覧」という項目があり、スポーツやゲーム、ニュースなどのカテゴリーの中に「ライブ」が存在していました(Fig1)。
仕様・デザインが変更されたため、スクリーンショットはありません。

Fig1.以前は一覧の中に「ライブ」チャンネルがあった
Fig1.以前は一覧の中に「ライブ」チャンネルがあった

ASCII.jp:YouTube「チャンネル登録」「通知設定」をする意味とメリット|「ネットカルチャー教室」ただいま開講中

2018年12月28日現在、ライブチャンネルはサイドバーの「YOUTUBEの他のサービス」からアクセスできます(Fig2)。
ライブチャンネルにはいくつかのカテゴリーがあり、該当する生放送を視聴することができます。

Fig2.Youtubeサイドバーのメニュー
Fig2.Youtubeサイドバーのメニュー


Youtubeでは、ライブ配信した放送は動画アーカイブとして残るため、動画とライブ配信はある意味同じものです。
検索でも、(フィルタはあるものの)既存の動画とライブ配信が両方ヒットします。
(例えばニコニコ動画では、「動画」と「生放送」は区別されています)

ライブチャンネルは、生放送を中心に取得できるサービスと言えます。

ゲームカテゴリーとプレイリスト

ライブチャンネルには、いくつかのカテゴリーが用意されています。
・「ライブ配信中」
・「推奨」
・「ライブ配信中 – ニュース」
・「ライブ配信中 – スポーツ」
・「最近のライブストリーム」(←これは放送後の動画アーカイブ)
・「今後のライブストリーム」(←事前予約された放送)
・「ライブ配信中 – テクノロジー」
・「ライブ配信中 – 動物」
・「モバイル ライブストリーム」
・「最近のモバイル ライブストリーム」(←これも放送後の動画アーカイブ)
・「ウェブカメラのライブ配信」

これらの分類の見出しにはリンクが貼ってあり、クリックすることでプレイリストに移動することができます(Fig3)。
プレイリストでありながら、視聴者数やコメント、評価の具合で順番(順位)が変わります。
ランキングのように見ることができるため、配信を渡り歩くには便利でした。

(国・地域が評価に加わる点はあいまいで、平日の朝・昼は外国人の配信が載り、それ以降は日本の配信で埋まります。
かと思えばゲームの世界大会の配信がトップに躍り出るなど、「隔たれてはいないが、数字の多さだけではない」印象です)

Fig3.例)ライブチャンネル・ニュースのプレイリスト
Fig3.例)ライブチャンネル・ニュースのプレイリスト

また、「すべて再生」をクリックした場合、プレイリストの最初に動画が再生された状態になります。
動画の単一ページでプレイリストが表示されたままになるのは、ユーザが作成するプレイリストと同じ挙動です。

ここにゲームのカテゴリーがあったのですが、消滅。
プレイリストも消えてしまいました。

なぜ記事にしたか

不具合も、いつものように復活すると思い待ち続けましたが、28日の今になっても変わらず。

不思議なのは、これについて誰も、何も言わないということです。
Googleでも、Twitterでも、検索してみても何の情報もない。
リリースノートのないため、仕様変更を確認する手段がありません。

ライブチャンネルからゲームカテゴリーにたどり着くのは複雑なため、ライブ視聴者の全員がプレイリストを利用していたとは思いませんが……それでも静かすぎる。
あまりにも音沙汰がないため、現状を調査して書き残すことにしました。
気になっている人に届けば幸い。

そして、「このプレイリストの代わりになるものはないのか」、「他のユーザはどこからゲーム配信にアクセスしているのか」を探してみました。

ゲーム配信一覧になりうるものを探す

▼要件
・ライブ配信中の放送を探す
・配信者を重視しない
・ゲームタイトルを重視しない
・人が集まっている(=面白そうな)放送を見つけたい

方法1)急上昇 > ゲームカテゴリ

サイドバーにある「急上昇」は、総合的なカテゴリーで注目された動画がピックアップされます(Fig4)。
人の集まる生放送で「急上昇から」とコメントする方もいます。
(裏付けでアクセスしたところ、昼のせいか動画アーカイブばかりでした)

ここにもカテゴリーが用意されており、「ゲーム」を選択することができます。
ですが、生放送の一覧とは呼べず、選択肢が多いとは言えません。

Fig4.急上昇のページ内にゲームカテゴリがある
Fig4.急上昇のページ内にゲームカテゴリがある

方法2)検索キーワード「ゲーム」 +フィルタ「ライブ」

キーワードを「ゲーム」としてジャンルを絞り込み、フィルタを利用することでタイトルを問わないライブ配信を抽出することが可能です(Fig5)。
しかし、その並び順には視聴者数などの評価は適用されていない模様。
無限スクロールで読み込めますが、「面白そうな放送を探す」にはプレイリストよりもスクロールが手間です。

Fig5.「ゲーム」で検索し、フィルタを適用する
Fig5.「ゲーム」で検索し、フィルタを適用する

方法3)ライブチャンネル > ライブ配信中

面白そうな動画を探すために、ライブチャンネルのプレイリストの特徴を頼ってみます。
最初に述べたように、ゲームカテゴリーは失われているので、「ライブ配信中」プレイリストの上位100件の中から、ゲーム配信を探しましたが……。

意外というか、ニュースやBGM垂れ流し放送に埋もれて、ゲーム配信は100件中ひと握りしか確認できませんでした(Fig6)。
世界にこれだけのユーザがいれば、盛り上がるのはゲーム配信だけではないということですね。

Fig6.上位100件のライブからゲーム配信を探す
Fig6.上位100件のライブからゲーム配信を探す

方法4)YouTube Gaming

2015年8月に始まったサービス「YouTube Gaming」は、ゲーマー向けの機能を特化させたものでした。

【参考】
ゲームストリーミング「YouTube Gaming」、スタート|WIRED.jp

Google発のゲーム実況ライブストリーミングサービス「YouTube Gaming」がまもなくスタート、中身はこんな感じ – GIGAZINE

Youtube本家と違って、視聴中にページを移動してもピクチャー・イン・ピクチャーができたり、ブラウザ幅を縮めてもチャット欄が動画の隣に維持されるなどの特徴がありました。
(チャンネル登録が「購買」と訳されて、「いや、買わないんだけど」と混乱したことも。)

27日にアクセスしたら、YouTube Gamingが終了するポップアップが……(Fig7)。
「利用者が少ない」という理由で、本家と統合されるようです。
4.1と4.2の項目は意味が無くなるかもしれないが、ついでに書いてしまうことにしました。

【参考】
YouTube、ゲーミング機能「YouTube Gaming」を本体に統合…専用アプリは2019年3月終了へ _ Game_Spark – 国内・海外ゲーム情報サイト

「 YouTube Gaming 」終了は、Twitch の出鼻をくじくか?:母体統合で影響力を拡大 _ DIGIDAY[日本版]

Fig7.YouTube Gaming終了を告知するポップアップ
Fig7.YouTube Gaming終了を告知するポップアップ

方法4.1)「ライブ」タブ

YouTube Gamingのトップページには「ライブ」というタブがありますが、表示されるのはゲームタイトルのみ(Fig8)。
(また、登録しているチャンネルがリアルタイムで配信していれば表示される)

ここでゲームタイトルを指定すれば、さらに「おすすめ」「ライブ」「実況動画」などのカテゴリーが選ぶことが可能。
ゲームタイトルで縛られるが、ライブの一覧を観ることができます(Fig9)。

この並び順は視聴者数などの人気順に見えます。
スクロールして新たに読み込まれた部分は、そこもまた視聴者の多い順になっていた。

観たいゲームタイトルが決まっていれば、満足できる表示結果だと思う。

Fig8.YouTube Gamingの「ライブ」タブ
Fig8.YouTube Gamingの「ライブ」タブ
Fig9.YouTube Gamingでゲームタイトルを指定する
Fig9.YouTube Gamingでゲームタイトルを指定する

方法4.2)「ゲーム」タブ

トップページから「ゲーム」を選ぶと、ゲームタイトルとライブのセットが表示されます(Fig10)。
4.1のゲームタイトルの並びが拡張され、「コレクション」「おすすめ」「急上昇」「人気の動画」に該当するタイトルが表示されています。
(コレクションへの追加は、ゲームタイトルのページで「追加」ボタンを押す)

その下にはタイトル別に最大6件のライブ配信・動画アーカイブが表示されていますが、選考基準は不明。
配信中のン千人を集めている放送が載っていなかったので、上位がピックアップされたものではないだろう。

Fig10.YouTube Gamingの「ゲーム」タブの画面
Fig10.YouTube Gamingの「ゲーム」タブの画面

方法5)YOUTUBEの他のサービス > ゲーム

実は、本家のサイドバーには「ゲーム」という項目があり、これはYouTube Gamingと似ている点があります。
その始まりは憶えていませんが、YouTube Gamingの代わりを担うためのものかもしれません。

「ゲーム」のトップページでは、まず大きい領域でピックアップされたライブ配信・動画アーカイブの5件がダイジェストでループしています(Fig11)。
(ニュースサイトの「イメージスライダー」や「カルーセルスライダー」に似ている)

以下、「ライブ配信で人気のゲーム」(ゲームタイトルのリスト)、「登録チャンネルの動画」、「今度のライブ配信」、「おすすめ」などが並びます。
「おすすめ」が無限スクロールで読み込まれますが、ライブと動画が1:9くらいの割合で表示され、フィルタもありません。
「とにかく動画が観たい」という人にはいいかもしれませんが。

Fig11.「ゲーム」トップページ
Fig11.「ゲーム」トップページ

方法5.1)ゲームタイトルを指定する

ゲームタイトルを指定すると、YouTube Gamingのようにタブメニューが表示されます(Fig12)。
(12月8日に発売された「スマッシュブラザーズSP」のサムネイルはまだない。)

「ゲーム」から入ってくると、ここで初めて「ライブ」タブを選択することができます。
ゲームタイトルを指定さえすればライブ配信一覧を得られるのは、YouTube Gamingと同じ。

Fig12.「ゲーム」メニューのゲームタイトルページ
Fig12.「ゲーム」メニューのゲームタイトルページ

まとめ

ゲームタイトルで制限したくはないのだが、「ゲームタイトルさえ指定すれば」、ライブ配信をおおよそ人気順で得られる。

私の要件を完全に満たせる方法はなく、Youtubeがゲーム関連のサービスを整理するついでに復活するのを期待するしかなさそう。
率直に、ゲーム配信の人気順のリストがほしい。