Kritaで筆圧の影響を受けずに一定の幅で線を引けるブラシを紹介します。
このブラシを使えば、平行定規やパース定規に沿って一定の幅の線を引くことができます。
この記事を書こうとしたきっかけは、直線ツールがブラシの筆圧(「入り」と「抜き」)が反映されてしまうことでした。
コマ枠のような線を引くために「等幅で筆圧の影響を受けないブラシ」が必要だったのですが、いざ記事を描くために動作テストをしたところ直線ツールは筆圧に影響されませんでした。
まぁKritaはブラシ名が英語なので「こういうブラシもあります」と紹介できればいいです。
現行バージョン
Krita 4.2 (2019年5月29日リリース)
幅が一定の線を引きたい
Kritaで線の幅が変わらないブラシは、Finelinerが該当します(Fig1)。
Finelinerブラシについて
Finelinerブラシは、Krita界隈では有名なDavid Revoy氏が制作しKrita 4.0でバンドルされたブラシのうちの一つです。
「ink」カテゴリーに分類されています(Fig2)。
直線ツールは挙動が変わりましたが、平行定規やパース定規に沿って線を引きたい場合にはFinelinerブラシが役に立ちそうです。
補足:finelinerの意味は?
私はアナログの画材を全然持っていないので知らなかったのですが、例えばPILOT社から「フリクションファインライナー」という製品が発売されています。
その特徴が「同じ幅の線を引ける」ということなので、合点がいきました。
筆圧をかけずに軽い力で書くことができ、最初から最後まで同じ線幅で細書き筆記が可能なプラペンチップを採用しています。
フリクションファインライナー _ 製品情報 _ PILOT
手帳やノート、書類への書き込みや校正作業はもちろん、イラスト描きにもピッタリです。
fineliner = ミリペン?
“fineliner”の日本語訳は辞書にはないようですが、Wikipediaには「ミリペン」を指すと書いてありました。
ミリペンまたはドローイングペン(英: fineliner pen / drawing pen)は、極細のマーキングペン(サインペン)の一種である。線引きペンとも呼ばれる。
ミリペン – Wikipedia
一般的に、プラスチックまたはフェルト製のペン先を持ち、1ミリメートル以下程度の極細の線幅を持つ。筆記のほか製図、イラストレーション、漫画などのグラフィック用途に用いられ、一定の線幅を引く用途に適する。