ドローソフトのKrita 5.0 が23日についにリリース。
予定では9月か10月くらいだったが、コロナ騒動の影響で延期になっていた。
複数のベータ版を経て、思わぬ”クリスマスプレゼント”になったようだ。
Krita 5.0 is out! Check out https://t.co/2owSGiKSSv for downloads and the release notes for everything new: https://t.co/2owSGiKSSv pic.twitter.com/X0G73lg1GR
— Krita Painting App (@Krita_Painting) December 23, 2021
Krita 5.0のリリースノート(機能紹介はこっち↓)。
日本語バージョンのページは翻訳が遅れているので、英語のページを翻訳ツールに突っ込んで読むことになる。
Krita 5.0 Release Notes _ Krita
#アップデート
主に更新されたのはアニメーション作成関連かな(Story Board=絵コンテ)。
リソースマネージャやグラデーション機能も改善されたようだ。
自分にとって一番の目玉は「2点透視アシスタント」だろうか(クリスタでは「パース定規」と呼ばれている)。
これがあれば背景を描くのも少しはラクになると思う。
#余談
テキストエディタのアップデートは特になかったようだ。
4.0時に予定されていた「縦書き」は音沙汰なし。
Kritaで漫画を描くとしたら、縦書きを実装したGimpで作ってからレイヤーを引っ張ってくるぐらいしかない。
Kritaにもプラグインで縦書きを実現しようとする動きはあったが、これらはテキストツールとは異なり、スクリプトの実行後にテキストを編集することができない。
(日本語の縦書きは実装そのものが難しいのか、縦書き圏でプログラマーがいないのか、考え方(アルゴリズム)すら共有されていない。(……オープンソースのGimpから引っ張って来られないものだろうか))
##外国人の有志
(このテーマで1本書こうと思ったけど、中身はそんなにないので手軽に済ませる。)
そんな中、2021年の夏に外国人の有志がかなり高精度な縦書きのスクリプトを議論していた。
Lazy Text Tool Plugin and japanese vertical text – Develop _ Plugins Development – Krita Artists
全部英語なので翻訳が必要だが、「日本にKritaを試したい友人がいるユーザ」の投稿がきっかけで始まっている。
フィードバックを得ながら徐々に精度が上がっている様子は読んでいて楽しい。
自分のように縦書き機能を求めていながら、その場にいない(プログラマーでもない)のが悔しいというか、罪悪感があるが。
(これがきっかけで、Pythonのスクリプトが初めて楽しいと思えた。今はやる余裕がないけど。)
#さいごに
バージョン2.8の頃から使い始めたKritaがバージョン5に。
正直、自分のように「Linux環境でKritaしかドローソフトがない」状況でないなら、クリスタの方が圧倒的に強い(そこそこ高いが)。
Windows環境になっても使っているのは意地もあって、そんなものがなければさっさとクリスタを使っているのだが。
Kritaには普及してほしいしアップデートも楽しみなのだが、縦書き機能の見通しが立たないので、ひっそりと製作中の漫画をさっさと完成させるためにはクリスタを購入する決断をする日が近いのかもしれない。