Krita…v5.2.11
Gimp…v3.0.4
GimpやKritaなどの画像処理ソフト・ドローソフトではグリッドを表示して、さらにそれに対して要素を”スナップ”させることで規則的な配置を実現することができる。
そのグリッドの1辺の長さはユーザーが任意の値を入力することができるけれど、「n分割してほしい」ときには面倒だった。
キャンバスのタテまたはヨコの長さを見て、それをわざわざ電卓で計算した値を入力していたから。
これらのソフトには「n分割する」という機能が見当たらないため、不便だけど「そういうものだ」と思っていた。
だけどある日ひらめいた。
「入力欄(フォーム)は数式を計算してくれるのでは?」と。
で、実際Kritaはちゃんと計算してくれた。(Fig1)
マジかよ。マニュアルにも載ってないぞ。
Grids and Guides Docker — Krita Manual 5.2.0 ドキュメント

例えばA3サイズで解像度300dpiのキャンバスは、4960×3508ピクセルとなる。
これを長い辺を6等分したいとすると、グリッドの設定で「4960/6」と入力すれば「827」という計算結果が自動で入力される。(Fig2)
ただし、入力欄は数式を保持してくれないため、訂正は数式を再入力する必要がある。
(これでキャンバスの幅も変数で入れられればラクなんだけど。)

残念ながら、Gimpはグリッドの設定で割り算の「/(スラッシュ)」が入力できなかった。(Fig3)
Gimpでは一応「ガイド」の線を「キャンバスの1辺に対して任意の値または割合で配置できる(※)」ようだけど、ガイドは1本ずつ追加する必要がある。
5等分するために5回、割合の値を変えながら……は面倒だと思う。
(※参考)GIMP 画像を切り分けてみよう

この方法をすでに知っている人にとってはなんてことないんだけど、マニュアルにも載ってないし、他のソフトでもこのような事例を知らなかったから偶然に驚いた。
もしかしたらと、きっかけになったのは「Googleの検索フォームで数式を計算できるようになった」こと。
これを知って便利に思ったのは2010年頃だったけど、調べたら2003年には実装されていたらしい。
参考:Googleに電卓機能が追加~フォームから直接高度な計算が可能
新しい発見は嬉しい。