【2020 #6】アナログと板タブの溝の深さにハマる(デジ絵)

アイキャッチ:ペンタブレットと机

デジ絵を始めるときにペンタブレット(板タブ)を購入したのが2015年。
時間はかかりつつも描けていた当時とちがい、未熟な自分に矛先が向かうようになった。
その中で、道具を疑ってわかったエピソードを書き残したい。

作画能力のなさに落ち込む

自分のこと

なぜ作画能力がないと思うか。作画能力がないと何が困るのか。

作画能力がないというのは、描きたいものを表現する能力がないということ。
例えば、棒人間を踊らせることはできるけど、踊るキャラクターを描くのは苦労するとか。
調べれば不可能ではないけれど、すぐには出来ない。または不自由である。
簡単に言ってしまえば、下手ってこと。

困っているのは、やりたいことが実現できないから。

楽しさだけで描けなくても、認められなくても、描きたいものが形にできればいいと思っていた。
それが5年経っても達成できず、焦りや嫉妬、執念深さによるストレスの影響が体に出始めた。

板タブに嫌気が差した

本来なら自分自身のことなのだから道具のせいにしてもしょうがないのだが、不満や疑心を抱えたまま良い結果が出るわけでもない。
それらを「どうにかしたい」という気持ちから始まったのが、この話の本題である。

デジ絵を始める際に購入したペンタブレット(板タブ)が、もう5年になる。
当初は広い世界を知らなかったから、描くスピードが遅いとは思わなかったし、継続して投稿できる絵を描いていた。

なのに最近は、悪循環にハマっている。
シャーペンでの模写に時間を費やしてきたが、デジタルの作品は何度も線を引き直し、完成は遅れ、自分の未熟さが嫌になり、もはや失くす自信もない。

アナログと板タブの描き方の差に気づいた

「アナログで描いたものをトレースした方が、上手く見える」

物理的に鉛筆で描く(書く)ことに慣れているのは当然だとして、板タブでももう少しマシに描けてもいいんじゃないかと思っていた。
板タブで何度も線を引き直して嫌になったとき、あらかじめ資料としてアナログ(シャーペン)で描いたものと比較しようとして、”それ”に気づいた。

線の引き方が全然違った
シャーペンの先を、文字を書くときのように指の第二関節を曲げて、ゆっくり・細かく動かすのに対して、板タブでは指の第三関節を使い長いストロークで、素早く動かして線を引いていたのだ。

この5年間、まったく気づかなかった。
同じペンの形をしているのに、指の使い方・動かし方が全然違っていた。
こんな明確な違いを目の当たりにしてしまったら、自身の未熟さだけの話にはしていられない。

板タブへの不信は、もう1点ある。
アイキャッチの画像を見ればわかるように、板タブが自分の正面にない
これは以前、幅の狭い机でキーボードを斜めにしても脇に置くしかなかった頃のなごり。
アナログで書くときは正面なのに、これもおかしい話。

液タブという希望にすがりたい気持ちが強くなる中、「どうにかできそう」な情報をつかんだ。

これからの話に昇華する

「板タブに絶望した」と口にするのは簡単だが、それでも自分には実現したいものがある以上諦められなかった。
そんなとき、今更ながら目にしたのが「板タブの選び方」だった。

今のSサイズの板タブを購入したときは、(そもそも店頭に種類が置いてなかったが)大きさなんて微塵も気にしていなかった。
板タブでさえ数万した(と思う)さらに10年前のことを思うと、8千円程度で買えただけで大満足だったから。

老舗メーカーでペンタブの代名詞とも言えるWacomのサイトには、次のような選び方が紹介されていた。

最適なペンタブレットのサイズを知るには、使っているモニターサイズがポイントになります。

モニターサイズに対して小さなタブレットを選んでしまうと、タブレット上でちょっとの線を引くだけで、画面上で大きく表示されてしまいます。逆に小さなモニターに大きなタブレットだと移動距離が大きくなります。

ペンタブレットのサイズは、モニターサイズに合わせて選ぶのがベストです。

引用画像:ペンタブレットの大きさの選び方

ペンタブレットのサイズ選び |ワコムタブレットサイト|Wacom

当時使っていたモニターは21.5インチで、今は24.5インチ
それに対して、5年前から使っている板タブはSサイズのものだった。
適切でないサイズを5年も使い続けてきたのだ。

そもそもサイズが合わないものを使っていたことにもショックを受けたし、同時に、Mサイズの製品に替えることで描き心地が改善できる希望が生まれた。

でも買い物で失敗するのが怖い

ずっと購入を渋ってきた液タブは、本当に高価だ。
Wacomからは税込み4万円台で買える製品も登場したが、「買ってみたけど合わなかった」という事態が怖くて踏み切れない。

一方で、MサイズのINTUOSシリーズは1.8万円ほど。(今はコロナ禍の影響かほとんどが品切れだが)
だが、板タブへの不信感は強く、「買ったけど違いがなかった」という未来も怖い。
何らかのアクションは起こさなくてはならないが、決めかねている。つらい。

番外:液タブへの希望

「紙に描くように描ける」という液タブの魅力には、ずっと惹かれていた。
10万や20万もしていた頃に比べれば手に入りやすくはなったと思うが、プロでもなく、元を取る自信もない趣味の延長レベルだとやはり重い。

13インチや16インチはその類だが、プロの作業部屋の写真だと大きい製品が鎮座していて、「やっぱり大きほうがいいんだろうな」と思う。
これもまた「買い物の失敗」が怖くて踏み切れない。

▼こんな風に描けたらいいなと、ずっと思っている。

―――追記:2020年8月3日―――

追記:小さい液タブでも大丈夫か?

「高い買い物で失敗したくない」とはすでに書いた。
だけど、使いやすさの観点で考えた結果、これは大丈夫かもしれない。

というのも、「画面は大きい方がいいだろう」という価値観で13インチや16インチの液タブに懐疑的だったが、画面が小さければ私自身の手首の動きが再現できる可能性があるからだ。
ドローソフトのUIが小さくなる点は不便かもしれないが。

液晶タブレットユーザーが新作をレビューする動画があるが、彼らは「良い製品だ」とは言うが、結局は22あるいは24インチくらいの大型の液タブを使っている。
結局、大きい方が良いのではないか?

追記:今の板タブでどうにかならないか

考えがまとまっていないからうまく言えないが、22・24インチの液タブでフルHD(高さ1080ピクセル)なら、自分が使っているモニターと大きさが近い
ということは、ドローイング動画に映るキャンバスの表示倍率(目に見える実寸)は再現可能であり、異なるのはタブレットの大きさと、使う上での手の動かし方や動かせる距離ということになる。

モニターに対してキャンバス(モチーフなど描こうとしているもの)の映り方を再現して、動画を真似しながら描き心地を比較すれば……何かわかるかもしれない。

ただ、欠点がある。
埋め込んだドローイング動画の類は、キャンバスサイズ・解像度、表示倍率がわからない。(クリスタを使っていればウィンドウバーにキャンバスサイズが表示されるが、見えない)

  • 拡大表示してもぼやけないということは、表示倍率が100%以下であり、そもそものキャンバスサイズが想定(「カラーだからA4の350dpi」)より大きい可能性がある。
  • キャンバスサイズが同じでも、人物が全身かまたはウェストショットかで、顔の大きさ=割り当てられる面積(ピクセル)には差が生まれる)

もし私が感じている描きづらさが道具以外の要素によるものなら、検証はさらに難しくなる。
こんなことでつまづくなんて、思いもしなかった。

◆タイムスタンプ