(26) 「たくさん描け」ができない心境

悩みを文章化するというのは、とてもエネルギーが必要になる。
つらい話をわざわざ思い出して、疲れる。
それに、そういう話を好き好んで読む人はそういない。
同じように困っている人が、ヒントを求めて読みに来ることはあるだろうが(俺もそうする)、俺は他所のちゃんと構成ができているブログとはちがって解決方法を提示できないものだから、ますます需要がない。

吐露

上手い人がうらやましい。
特に、昔の作品を残している人。
何年も作品を投稿し続けて、成長できていることがうらやましい。

俺も同じように、段々と上手くなれる可能性はあるかもしれないが【本音】は、「今、その画力がほしい」。

圧倒的な経験不足が苦しい。
目が肥えていて、下手な絵を描くことしかできない今が遠回りのように感じる。
「あなたが報われるのは10年後です。では頑張って」なんて言われたら、10年も耐えられない。
ずっと日陰から抜け出せないなんて。

だから、「上手いか下手か」ではなく「自分の絵を好きにならなければいけない」と思う。
そうでないと続かないから。
(2021.12.11)

>一晩寝ると、やっぱり「描くしかない」に落ち着く。
クロッキーを学んで、らくがき(アウトプット)ができるようになっていなかったら、もっと深刻だっただろう。

自分の下手な絵を見て凹まない人がうらやましい。
それとも、当時は「上手く描けた」と思っていたんだろうか。

(上達すると、過去の作品の悪い箇所が見えてくる。
それなら俺も同じだが、目が肥えていて、明らかに劣っている作品を見せることが耐えられなくて、作品を非公開にした。成功体験につながらず、作品だってロクに出せていない。
彼らは「描くことが好き」だとか「自己表現できた」ことが原動力だから、ずっと走り続けている。
俺なんかが敵わないのは当然だった。)

ホント、歪んだ完璧主義のせいで何もかも後手にまわる。
アイデアも成果も先を越されてしまう。
負のスパイラル。
ダメな自分を見せられるのは苦しい。

#冷静な解釈

イラスト界隈でよく見かける「とにかく描け」「たくさん描け」というアドバイスは、言い換えると「最善を尽くせ」だと思う。
作品の最善(完璧)ではなく、自分にできる最善。
無理だとわかっていても、こんな状況を抜け出すには「続ける」ことしか思いつかない。