絵の上達は3本柱(仮称)で成り立っているのか考えた

雑記。

イラストのノウハウや練習法の話題に関して、精神(メンタル)の話が考慮されていないという発想から掘り下げたもの。
上達のために3つの要素があると分類し、「そのバランスがとれていると上達につながる」、「どれかが欠けていると上手くいかない」ものだと考察してみた。
(固有の名詞がないので仮称とした)

( ‘e’ )<何をするにも精神(メンタル)の話は避けて通れない。悩みがあるならなおさら。

絵の上達3本柱(仮称)の要素

3本柱のイメージ

上達のための3本柱を、以下のように定義してみた。

  • (1) 本人の価値観・メンタル
  • (2) 本人の技量・経験
  • (3) イラスト分野の技法・ノウハウ

インターネットを使えば技法・ノウハウには簡単にアクセスできる。
そして、上達のための練習は自然な発想なのでこれもありふれている。

個人的に解決すべき問題だと思っているのが、本人の価値観やメンタルについて。
絵の悩みにおいても承認欲求や劣等感などが多く見受けられ、しかしながら個人差が強く、万能な解決策を提示することが難しい。

このうち「(1) 本人の価値観・メンタル」が本命なので(2),(3)を適度に触れた後に扱いたい。

本人の技量・経験について

本人の技量・経験について

広まっている練習法もあるが、自分に合わないものもあるだろう。
描くのが遅いとか、アイデアの引き出しが貧困とか、色の扱いが苦手とか、課題はそれぞれだ。

理想をペーパーテストに例えれば「出来ないところが出来るようになれば満点が取れる」ということ。
この要素では、「ただ模写をして終わり」ではなく、「何が苦手か」「なぜ苦手か」「どうすれば出来るようになるか」を言語化し実行することが大事だと言える。
言い換えれば、「目的地に向かえるルートを模索する嗅覚」となるだろう。

(個人的には、30秒ドローイングは苦痛で、右脳で描く(手元を見ずに目でモチーフの輪郭を追う:ネガティブスペース)は頭痛がして続かなかった。

しかしアニメーターのクロッキーを知って、速く描くことに希望を感じられたし、ネガティブスペースの考え方も前髪をシルエットで素早く捉える方法に活かせた。
色んな手法を知っていると、何かのきっかけでものにできることもあるだろう。)

イラスト分野の技法・ノウハウについて

イラスト分野の技法・ノウハウについて

私は技法やノウハウを見る側なので、話すにしても受け売りになる。
定番となった先人の知恵や黄金比のような数学的なアプローチは、知らずにいるのはもったいない。
上達に欠かせないものだと言える。

それらをインターネットでは無料で、いつでも、どこからでも得ることができるのだから、本当に助かる。
(ただ、焦りや不安が募っていると新しいことを素直に学べないことを実感している。)

本人の価値観・メンタルについて

本人の価値観・メンタルについて

私が挫折を何度も繰り返すのは、この要素に課題がある・欠けているからだという結論に至っている
「こうすればいいよ」と真似をして解決するなら困る人もいないだろうに。
精神的に健康な人には大事ではない・わからないというものだから、上達方法から切り離されていることを懸念している。

創作以外にも言えることだが、根本的に自信がない。
人生の一度の失敗から不安や恐怖が芽生え、行動力を奪われ、それがまた成功から遠ざける。
新しいこと(絵)への挑戦を遠ざけ、失敗を避けられない運命だと思い、諦めや挫折を招く。

上手い人との比較が毒になることもある。
これは作品を比較するだけでなく、ノウハウ・講座の動画を観ることでも起きる。
(講座を観る理由は「自分は未熟である」という自覚があるからなので、自分に足りないものを摂取しすぎて落ち込む経験をした。)

個人的には他人からの評価を気にしておらず、「自分が納得できるクオリティ(=大勢に認められるための水準)で出す」というハードルが呪いになっている。

偏見はあるが、少なくとも「上手い人は自己肯定感がある」と思う。
日本人が謙虚であることは知られているが、作品を継続して出していたり、それを売ったり、SNSで他者と交流する姿を見ているとそう思う。

私のように自分の絵が嫌いだとか、自分より若い人が圧倒的に上手くて落ち込むとか、そんな足枷があると良い結果は出ない。
どうすれば虚しく朽ち果てずに済むだろうか。

( ‘e’ )<どうにかしたい。どうすればいい?

結局のところ、ハードルを下げるしかないんだろう。

抽象的な物言いだけれど、この欠けた要素をきれいに解決することは難しいと言わざるをえない。
揺るがない自信は、喉から手が出るほど欲しい。
だけど、手に入らない自信をずっと追いかけるよりも、上達につなげるためには、自身に課している思い込みを緩める方が現実的だ。

上手く描けなくていいと思う。
自分への過剰な期待を捨てること。
描きたいものを形にすること。
売れなくていい。認められなくてもいい。

そのために「やりたいことが伝わればいい」という価値観を採用した。
何が好きで、何を表現したいのか。
それを今の実力で実現すること。
やっぱり最後は「描く」しかないんだ。

正直に言うと、悩んでいる時間は損をしていると思う。
悩んだからこそ前向きになれそうな糸口を見つけられたのだろうけど、上手い人の生産性と比較すると無駄な時間だと思いたくもなる。

人生はともかく、絵に関しては5年以上苦しんでようやく前向きになれそうだ。
(Pixivで10年近く投稿し続けている人の変化を見ていると、自分もこれから5年10年経たないと報われないのかと不安になることもあるが。)

俺が完璧主義でなく精神的に健康だったら、創作の過程も結果も満足できるものだったんだろう。
(この話、誰かの役に立つんだろうか……)