56-日記:「超かぐや姫!」に脳を焼かれた/幸せを見届ける脇役/キャラクターに魂を宿したかった | 内向型人間の知恵ブログ

56-日記:「超かぐや姫!」に脳を焼かれた/幸せを見届ける脇役/キャラクターに魂を宿したかった

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【本編冒頭映像5分42秒公開】劇中歌「Remember」yuigot _ 月見ヤチヨ (cv.早見沙織)【映画『超かぐや姫!』】 – ニコニコ動画
【本編冒頭映像5分42秒公開】劇中歌「Remember」yuigot _ 月見ヤチヨ (cv.早見沙織)【映画『超かぐや姫!』】 – YouTube

脳を焼かれた★

話題をさらっている映画「超かぐや姫!」を3月18日にようやく観た。
Netflix民ではなく、都会の人間でもなく、3月13日からの公開劇場の拡大でド田舎民でもチャンスを得た。
早い人なら1月の末には観てるから、相当な遅刻・乗り遅れである。

事前の情報は公式サイトもMVも封印し、冒頭の5分ちょいの映像が公開されていたことすらも知らずに映画館の音響で観ることだけを目的にしていたのに、それだけじゃ終わらない。
帰宅してMVやそのコメントで小ネタや設定を補完し、動画を漁り、考察を読み、知れば知るほどハマっていく。
噛めば噛むほど味がする。潤っていく。てぇてぇ。そしてPixivの二次創作を漁って( ˇωˇ )ミ”ッ(尊死

感想を共有する人がいないから、画面越しに一方通行の情報を貪っている。
食べ物と同じように、同じ娯楽を摂っていたら飽きるときが来るのかもしれない。
でも死ぬまで忘れたくない。一生好きでいたいと思った

都会ならオタクが集まって上映は継続するかもしれない。田舎だからか1日2回の上映だし、新作の公開スケジュールもあって長くはないかもしれない。
金額だけならNetflixの方が手軽かもしれないけど、あと一回は映画館で観ておきたいと思ってる。

言いたい感想・感動

小説・ガイドブックは未読。でも断片的に動画やコメントで知ってる。

【展開】ネタバレ注意。ちょっと長い。

登場人物について

■酒寄彩葉(さかより・いろは)…「超かぐや姫」の「超」担当。
本編冒頭ですでに限界寸前で、若さで踏みとどまれてるだけだと思う。少なくとも高校生が背負っていい限界ではない。完璧超人でも栄養失調には叶わないだろうし、ストイックな苦学生の道を選ぶのもいいけど、ちゃんと食べてないから心配。
友人から「ノートのお礼」と称してパンケーキをご馳走されたのは、食費を削って贅沢をしていないことを気にかけてのことだと勝手に想像した(rayのMVで、疲れた様子の彩葉が窓ガラスに写っている描写など)。
引っ越し後にかぐやとジュノベーゼ?を作って食べているシーン(ハッピーシンセサイザーの動画)は、ちゃんとしたものを食べているだけで嬉しくなる。
毒親育ちでよく自己肯定感が無事だったな……

■かぐや…彩葉と対比するような自由な宇宙人。
友人さえ踏み込ませなかった彩葉の懐に娘ポジションで入り込んだのかと思えば母親代わりの理解者でもあり運命の人。
竹取物語(原作)よりも成長が速い。気のせいか彩葉より身長が高くなってない?もう少し時間があれば大人になっていたかも。
本編の配信シーンではやることなすことぶっ飛んでて眩しい。公式アカウントのショート動画でもぶっ飛んでる。エンターテイナー適正が俺とは真逆。

■月見ヤチヨ(るなみ・やちよ)…事前情報をカットしたため見た目だけで「この娘がかぐや姫では?」と思っていた(別の意味で正解)。
「めっちゃメンダコを前面に押し出してるな」と思ったキャラクターデザイン。メンダコの英名を直訳すると「パンケーキ・タコ」ということで。
この作品ではパンケーキの存在が本当に大きく、「ツクヨミ」の立地も積み上げたパンケーキ。
終盤で明かされる真実。8000年も待ったの……マジかよ……壮大すぎる……それだけの時間の中でどれだけの感情が巡ったのか、想像するだけで可哀想で泣きそうになる(同じ列に観客がいなかったら我慢せずに泣いてた)。
「8000年も耐え忍ぶ運命を背負っているこの娘に、俺は何もしてあげられない……俺は無力だ……」

楽曲について

有名ボカロ曲の起用は事前に知っていた情報だけど、それだけじゃなくて歌詞とストーリーがリンクしていることで2度驚く。
2周目だから理解できる歌詞の重さ。
個人的にRememberとReplyは初見では「同じフレーズ」がどこなのか把握できてなかったけど、調べて理解すると本当にメロディが同じで、歌詞も切なすぎて膝から崩れ落ちてる

場面について

■電線で迷うかぐやを導くヤチヨ
初見で観たときには全然気づけなかったが、冒頭映像のコメントで理解した。
8000年前の自分を導くシチュエーションが感慨深すぎる…。
Rememberの演出を理解するとさらに泣ける。

■ドアのチェーンロックをかけてない
赤ん坊のかぐやを拾って面倒を見ているときなど、ボロアパートの夜のシーンはチェーンがかかっておらず、ちょっと不用心だと思ったり。

■隣人からの壁ドン
赤ん坊状態のかぐやの面倒を見るシーンの壁ドンは、映画「おおかみこどもの雨と雪」で夜泣きのシーンを思い出したし、拾ったとはいえ17歳の身で赤ん坊の面倒を独りで見る状況はセンシティブというか、心がチクっとした。

■仮想空間<ツクヨミ>
デジタル空間の街といえば映画「サマーウォーズ」のOZ(オズ)が憧れでそれが実現する未来を夢見ていた。それが今回「ツクヨミ」がVRChatみたいで、VR上でクリエイターが出店できる露店が並んでいる風景がとても良かった。
早くこういうの実現してくれ。

■コラボライブで付け加えられたヤチヨの涙
舞台挨拶の動画でヤチヨ役の早見沙織さんの感情のこもった歌唱から、映像に「ヤチヨの涙」が追加されたエピソードを知った。そりゃあ泣きますって……。

■小ネタ
パンケーキを横取りされたときのジョジョ顔の彩葉。
卒業ライブで二刀流を振るかぐやがゲーム「Beat Saber」。
かぐや帰還後、FUSHIに導かれるシーンでの「くるっと回って着替える」のがゲーム「どうぶつの森」?

■後日談ハッピーエンドMV
エンドロール後にBUMP OF CHICKENの「ray」を用いた映像が流れる情報は得ていて、それが本編の補完と後日談なのが激アツだった。「いろPが踊った!」╭( ・ㅂ・)و
仰向けで手を繋いでいるシーンは、「マーガレットの花言葉は”真実の愛”」という知識をコメントで知って、「ここに至るすべての道のりは嘘偽りのない愛だった」と理解した瞬間に胸が締め付けられた。
「お前さぁ…お前さぁ…!」ってずっと悶えてる。

泣かせに来ているのか、それとも…

去年、9年遅れで映画「君の名は」を観たときも泣きかけた。
映画には感情の波というか、「どんな展開になるのか」がおおよそ決まっているらしい。
例えば某3Dアニメーション映画の会社だと「主人公は一度失敗して、そこからやり直してゴールに向かう」みたいに。

制作側が泣かせに来ているのか、泣いてしまう出来になっているのかはわからない。
映画は非日常の出会いから非日常の出来事を経て、非日常の別れを迎える。
「歳をとると涙腺が脆くなる」なんて聞くけど、自分は「別れ」や動物のドキュメンタリーに弱く、泣くことをバカにされた経験から我慢してしまった。
「超かぐや姫!」は「初見の人がなんともないシーンですでに泣いている人は2周目」という報告があるらしく、そんな風に素直に泣けるようになりたいと思った

内向型だから望むこと

映画でも小説でも漫画でも、「こんな風に主人公になりたい」とか、あるいは「自分がそこに加わったら」と想像することがあった。
それは多分誰でも思うことで、珍しいことじゃないだろう。フィクション・ファンタジー作品のはじまりはそこにあるんじゃないだろうか。
すごいこと、ドラマチックな経験がしたい。でも現実にはそんなものはない。
だから、人間は明日を生きるためにエンターテイメントを摂取し続けるんだろう。

昔は主人公になりたいと思っていたかもしれない。
でも今はそうではなく、脇役として登場人物の助けになりたい気持ちの方が強い。
自分が介入して助けてあげたい」と思ってる。つらい、苦しいシーンが苦手だからだろうか。
(AIに訊いたら、「利他的」や「包容力や共感性の高さからくる心理」と言われた。)

キャラクターに魂を宿すこと

「超かぐや姫!」は冒頭から、まずは表情の豊かさに引き込まれた。
喜怒哀楽のコミカルなマンガ表現は大好物。
こんな風にキャラクターを動かせる技術は、やってて絶対に楽しいだろうなと思う。

「ポケモン30周年」の日記でも少し書いたけど、プロは一つの物語を、壮大なプロジェクトを多くの大人が関わって完成させる。
それがずっと羨ましいと思っている。
自分はきっと、声優やアニメーター、シナリオライターetcのように、キャラクターに魂を宿すことがしたかったんだ。

【関連記事】54-日記:初音ミク×ポケモンコラボ企画の動画/クリエイターはすごい/推しがいない自分 _ 内向型人間の知恵ブログ

自分はプロになれるなんて思ったことはないし、もうなれない。
だけど、プロ並みのものをどうにか作って、一矢報いたい。そのためだけに生きている。
やれるだけやってみよう。「超かぐや姫!」で潤ったし、そろそろ作業を再開したいと思っていた。
(それまでは忙殺されていて、「人間は適度に娯楽を摂取しないと人の心を失う」ということがよくわかった。そして観てから1週間経ってようやく記事を)

あとがき

最初は、「ray」のカバーを聴いたことだった。
作品のことは知らず、音源がTwitchのDJ配信で流れ、誰かが「〇〇(編曲者?)のアレンジ良いよね」とコメントした。
そのコメントをコピーしてYoutubeで検索したのがすべてのはじまり。

Netflixの民ではなかったから一旦はそこで終わった。まだ食指は動かない。
1週間限定の劇場公開も、着席率が話題になるも都会だけで、「今後増えたらいいなぁ」と思うくらいだった。
ここまで神作品になるとは思ってなかったし、余韻に浸るとも思ってなかった。

とりあえず小説版は買おう。公式ガイドブックも設定画があるならほしい。
一生忘れないためには公式グッズのタペストリーを手に入れたいと思うけど、今は飾れないので迷っている。
こういうグッズは今だけしか手に入らないから、「後で」ができないのが憎い。

クラウドファンデイングもやっている。
VRChatでのイベントも当然行きたいが、アバター制作を挫折したせいで一度もログインしていないしVRデバイスも持ってない。
本当に世の中カネだと思う。こういうときに先立つものがないとダメなんだ。
(ー人ー)<カネ

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※3月24日に公式アカウントが4月末までのウェルカムアナウンスのスケジュールを発表。
リプ欄には「お金がないのよ… 貧乏なのよ…」の公式GIFが溢れている。
まぁそうだよな…映画館の割引が効かなかったし(「一律」ってそういう…)。
というか、このご時世でお金の不安がない人なんているのか?
カネに困ってなかったら毎週観に行ってる。