(41) 「働く」という一言には越えるべき壁が多すぎる

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「働く」もしくは「働け」という言葉は当たり前のように口にされるが、簡単だとは思わない。
前回の投稿を経て、その理由を言語化できるようになったのでメモ。

【日記】働けない・働きたくないことが理解されない _ 内向型人間の知恵ブログ

「働く」もしくは「働け」という言葉が期待する結果は、文字通りの労働ではない。
「収入を得るまで継続」し、「生活する・自立する」ことだ。

たかが4文字の言葉でも、社会に適合できない自分にはいくつもの壁がそびえ立つ。
それは働くことが難しいとか、苦労している人にも当てはまると思う。

  1. 失敗や人間関係の不安
  2. 何がきっかけで批判されるのか分からない不安
  3. 履歴書が立派でない不安・職歴の負い目
  4. 面接の労力が重い(スーツを着る、遅刻しない、社会人マナーなどのプレッシャー)
  5. 迷惑をかけられないので逃げられない初日のプレッシャー
  6. 仕事を覚えられるか、うまくやっていけるかどうかの不安
  7. 人間関係の不安、接し方に神経質になる
  8. 辞めても迷惑、続けても迷惑という恐怖
  9. 緊張しやすく、体調不良は許されないプレッシャーとの板挟み

今書き出しただけでもこれ。
探せばもっとあるだろう。

これがどういう話につながるのかというと、就職支援の組織や相談窓口では不安を払拭できなかったことだ。

こういう場所では履歴書の書き方や面接練習、その他相談を受け付けているが、その先は丸投げである。
応募も面接もその後も、社会に適合できる「普通の人」と同じ境遇になる。
働くのが難しいことが、職場に理解されていない。

真面目な人・責任感の強い人は、失敗した際に自らを責めてしまい、苦手意識を強化してしまう。
その結果、失敗した経験から働けなくなったり、職を転々とすることに負い目を感じるようになる。

(行動できない悩みは、行動することでしか解決できないという真実は理不尽だ。)

前回の投稿にも埋め込んだ動画をまた貼るが、
雇う側が社会に適合できずに困っている人のことを理解してくれているのが望ましい。

だけど、この新幹線も通っていない田舎の県には期待できない。
こういう話は悩んでいる人の方が詳しくて、就職支援の窓口で話したところで、全く知らないとか、必要だと思ってもいないものだ。

有効求人倍率が1を超えていようと、不人気だとか空求人だとか、その仕事では食っていけないとか、雇う側がどれだけ真剣に欲しているのかも分からない求人情報は地雷原にしか見えない。
この社会、もうちょっと良くならないものか。

(お金はもらえないが、社会人と関わろうと思いボランティアを探してみたが、県はネットでは情報を公開しないのだろうか。壊滅的だった。田舎だからだと思いたい。)