(2) 頭がパンクしたので、とにかく書き出してスッキリした話

サムネイル:ホワイトボードに書き出す青年

5月のゴールデンウィークも終わる頃、私は疲弊していました。
リアルイベントやVtuberの楽しく放送する姿をよそに、まったく進まない自身の取り組み。
劣等感に苛(さいな)まれ、ひどい頭痛に見舞われました。

普段は、叫びたくなるような思いは「書き出す」ことで解消してきました。
これは、うつの治療から始めた習慣で、もう5年ほどになります。
なのに、それが通用しなかったのです。

どんな感じか

書きたいことが多すぎて、何から書けばいいかわからない。
どのようにまとめればいいのか、まるで見通しが立たない状況でした。

例えるなら、引き出しの中身を机の上に散らかしたようなもの。
いくつものことを切り替えながら考えているため、どれも必要で、どれも片付かないのです。

どうすればいいのかを模索

いつもは紙に書くんだけど、アナログだと順番を入れ替えることができないし、1枚に書ける量も決まってる。
何より、過去に書いた分を活かせていない状況に、やり方を変える必要があると悩んでいる最中でした。

デジタルでテキストエディタで管理する方法は、分類するとファイルが増えてしまうのでNG。
evernoteのようなWebサービスでも、管理できなくなる不安がありました。
アナログとは反対に、行をまたぐ矢印を描いたりできないし、文字色や大きさを変えることが難しい点も課題でした。

それでも、とりあえずやろうと思い立ったのがマインドマップ。
text2mindmapは、インデントをつけながら入力することで、自動的にマインドマップとして枝を描いてくれます。

ですが、使っていて気づいたのですが、項目が増えれば増えるほどメモリを大食いし、フリーズしました。
16GBを食い尽くしたプログラムはこいつが初めてです。
内容だけで言えば、1.8キロバイトのテキストファイルなのに。

他の方法を探さなければならなくなった私は、あることに気づきました。
そのテキストファイルはシンプルなことに、本当にインデントと改行だけで構成されていたのです。

もしかしたら。
もしかしたら、最低限、インデントと改行だけあれば充分なのでは。

だとしたら、evernoteの「箇条書きリスト」(HTMLのULタグ)でも大差がないと思いました。

evernoteで実践

集中できるように、放送ではなく静かなピアノメドレーを流し、モニターを一つにしぼり、とにかく入力し続けました。
いくつかのカテゴリーを、ひとつのページにまとめました。
引き出しをひっくり返すように、思いつくままに。
上へ下へと何度もスクロールを繰り返しながら。

気づいたら2時間を費やし、膨大な量を書いていました。
さすがに一度にすべてをアウトプットすることはできず、思いついたことはすぐにメモに残して、時間をとったときに追記していきました。

その結果、3日で450項目も書いていました。
(高さ1万ピクセルの長いページになっていました(Fig1))

Fig1.evernoteに書きだした高さ1万ピクセルの文量
Fig1.evernoteに書きだした高さ1万ピクセルの文量

書きだしたあと

頭痛は解消され、書きだした要素を基に、重い腰を上げて、この記事を書いています。

私には悩みの解消以外に、「ブログで書きたい」という目的がありました。
だから、いくらか書き出しても、それが根本的な解決になっておらず、頭の中に溜まり続けたのです。
(ブログに書くことを意識し始めた5年くらい前から、思考が「ブログで解説するような論理展開的なもの」になっていました。頭おかしいのかな)

ですから、少しずつでも、(たとえ雑記であろうとも)こうやって書きだした「訴えたいこと」を記事に変えていく必要があり、完璧主義な自分の今後の課題になりそうです。